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2011年度 社団法人十日町青年会議所 理事長所信
 


第55代理事長 
馬場 浩一

スローガン

「プラス思考で行動しよう! 日々修練!!」
〜 あなたが変われば未来が変わる 〜


 社団法人十日町青年会議所(以下、十日町JC)は創立以来54年もの長きに渡って、明るい豊かな社会を築くため様々な魅力的な事業や活動を展開して参りました。それらの活動を途切れることなく受け継いでこられた先輩諸氏に敬意を表するとともに、第55代理事長を拝命するにあたり、その重責を強く感じております。

〔はじめに〕
設立より半世紀以上が経過した現在、私たち十日町JCが活動の基盤としている十日町市、津南町の現状はどうなのでしょうか。人口はおよそ7万人、少子高齢化の進行と新規学卒者の市外流出等により、毎年700〜800人のペースで人口が減少している過疎のまちです。主な産業は、特産だった織物産業は陰りを見せ、現在は米づくり、きのこ栽培などの第1次産業と建設業、電気工事業等を主とする第2次産業の割合が高く、近年はソフトウェア産業も増えております。そして地理的にも高速道路、新幹線からも離れている典型的な中山間地のまちです。まちの負債も多く、財政基盤も新潟県内の他市町村と比べて高くありません。
 昨今の不況のあおりを受けこの地域の経済環境も決して明るくはありません。このまちを離れ東京で就職し、同年代でマンションを買った友人たちがうらやましく見える時もあります。盆と正月に帰省しては、「やっぱり田舎は落ち着く。でも何にもないところだな。」と言って2日で帰る。田舎にいることが負け組で、都会で生活しているのが勝ち組なのだろうか。
 しかし私たち十日町JCメンバーはそうはいかない。この地に足をつけて仕事をし、生活をしている私たちは決してあきらめてはいけない。親が家業をやっているから、自分で起業したから、地元で就職したから、このまちが好きだから等理由は様々ですが、最終的に自分で決断を下しこのまちを選び、そして縁あって十日町JCに入会したわけですから。
「まちに活気がほしい」「地域内外の人にこのまちの良さを知ってもらいたい」「子どもがまっすぐに育つような教育を受けたい」などという希望は誰もが持っていると思います。そんな理想に向かってまず私たちメンバーが、JCの精神のもと積極的に行動することで市民意識が変わっていく運動こそ、青年会議所運動だと考えます。誰かが何とかしてくれると思っている傍観者、自分には関係ないとする無関心層に対して強く訴えかけましょう。よりよい地域社会を目指して、そして将来を担う子どもたちが健全に育ちこのまちを誇りに思えるような事業を展開します。

〔公益社団法人にふさわしい組織に向けて〕
2010年7月総会において、十日町JCの公益社団法人格の取得決議が承認され、定款、諸規則等については公益法人に対応した変更案が作成されています。監督官庁である新潟県による本審査を控えている本年、公益社団法人のあるべき行動をもう一度メンバーで再認識することが必要です。決して公益社団法人格の取得という形だけのためではありません。名実ともに公益を実現できる組織、すなわち明確な目的を掲げ事業を行いその事業がこの地域の人々にとって有益である組織を目指します。

〔会員拡大と会員同士の連携強化〕
地域経済の低迷、少子高齢化等の影響により、会員は減少する傾向にあります。しかし原因はそれだけではないと考えます。私たちは自らが会費を払って、地域のために明るい豊かな社会のために本気の議論をし、事業を行っている団体です。みんなで胸をはって会員拡大をしましょう。仲間を増やして活動の幅を広げましょう。また事業をよりよいものにするために、十日町JCとして一体感のある雰囲気づくりに取り組みます。

〔地域の宝を開発しよう〕
この地域には、地域の宝が数多く存在します。その宝を発掘し、育成し、またその魅力を高め、発信することが地域の活性化につながると考えます。十日町雪まつりも、豪雪との闘いの中から生まれた歴史と伝統ある地域の宝と言えるでしょう。先輩方の熱い思いを引き継ぎ、またその宝に磨きをかけるべく今年で36年目を迎える十日町雪まつりコミュニティひろばの運営を行います。
また日本一の大河信濃川・・・JR東日本の不正取水の発覚により2009年3月より取水停止となりかつての大河にふさわしい様相を呈しております。この信濃川も様々な可能性を秘めた地域の宝です。試験放流期間のこの時に、将来の地域を担う宝である子どもたちとともに、滔々とした川の流れを体感し、様々な体験を通じてあるべき姿を模索します。
鮭は様々な苦難の末、生まれた故郷の川へ戻ってきます。地域の宝が輝きを増すことにより、それがまちの資産となり産業の振興、働く場につながると信じます。子どもたちが大人になったときに、希望を持って住める魅力的な地域を目指します。

〔市民による政治、まちづくりへの参画に向けて〕
国民の政治への無関心が広がっていると感じます。どの政党が与党となっても、または誰が首相になっても大勢に影響がないとあきらめている人も多いのではないでしょうか。十日町JCでは、2年前の2009年4月の十日町市長選挙において、マニフェスト型公開討論会を開催しました。現在の民主党政権も選挙前にマニフェストを掲げておりましたが、その達成状況はどうでしょうか。JCとしての中立の立場でこのまちの政策の検証を行う必要があります。
また昨今は、市民と行政との協働のまちづくりが提唱されております。しかし、その場に参加する人は専門家や有識者、もしくは一部の意識の高い市民がほとんどです。まちのことは、その住民が一番よく分かっています。地域の課題に対して、偏った意見だけでなく、普段は声を出さない一般市民の意見も同様に重要なのではないでしょうか。ひとりでも多くの市民が、「自分たちのまちは自分たちでつくる」という意識を持ち、目先の聞こえの良い政策に惑わされることなく大局的な見方ができれば、このまちの未来も明るいものと確信しております。

〔正しい大人の背中をみせよう〕
モンスター・ペアレントという言葉が生まれて久しくなります。親が子を殺め、子が親を殺めるというニュースも今では珍しくありません。私もPTAや学校行事等において、親の問題について耳にするようになりました。塾通いや過剰な習い事をさせる親がいる一方、自分の子どもにすら無関心の親が増えているのかもしれません。敢えて子どもたちに聞いてみたいと思います、「おとうさん、おかあさんのようになりたいですか」と。親が改めて子どもたちに正しく向き合うことが大切ではないでしょうか。
十日町JCでは、これまで親の学びについて取り組んできました。そして、毎年わんぱく相撲をはじめ子どもたちを対象にした青少年事業に取り組んでいます。子どもたちは我々大人の背中を見ながら成長しております。地域の大人が変われば子どもが変わります。まず我々メンバーを含む大人が、己を律し思いやりやモラルを持ち、子どもたちの見本となる人間になる責任があります。

〔最後に〕
私のJC歴は本年で11年目となります。その間の事業や活動において、多くの場合組織の歯車として関わってきましたが、その中で「楽しい」と感じたことが何回もありました。それは参加者からの感謝の言葉をいただいた時や自分が本気になって取り組んでいた時であり、理事長や委員長と同じ方向を向いていたと思い返しております。
メンバーの皆さんには、JCの様々な事業において歯車と思うこともあるかもしれません。その時には、事業を行う目的を聞いて、前向きに考え進んで行動する意思を持った歯車になりましょう。「委員長に言われたから係をやる」のと「事業をよりよくするために係をやる」のとではモチベーションが異なります。真剣に取り組むと楽しくなります。歯車の次はそれを回す軸になりましょう。やり甲斐が増える分だけ充実感と自信を得ることができるでしょう。そして最後は動力を目指しましょう。JCメンバーとして送り出している企業や家庭、地域社会が期待しているのは、動力となりうるリーダーです。その過程では恥をかくこともあります。苦労もあるでしょう。すべてが自分を成長させる修練だと思えば何も怖くありません。毎日が修練です。
「四十にして惑わず」・・・40歳以降の人生では、JCでの経験や苦労を糧として、社会から必要とされる人間になりましょう。

基本方針
・公益社団法人にふさわしい組織を実現する。
・会員拡大20名へ挑戦するとともに会員同士の連携を強化する。
・地域の宝を開発し、未来へのまちの資産とする。
・市民による政治、まちづくり参画事業を行う。
・親の学びを通じたひとづくり事業を行う。
・出向及び他団体への積極的な協力により、メンバーの成長を促す。

 
社団法人 十日町青年会議所 〒948-0088 新潟県十日町市泉17番地
TEL.025-757-5111 FAX.025-752-7332 tokamachijc@waltz.ocn.ne.jp
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