十日町青年会議所

 
 
 
藤ノ木 寛 委員長 
指導力開発委員会
基本方針

 現在の子どもたちは、物質的な豊かさや便利さの中で生活する一方で、学校での生活、塾などに時間をとられ、ゆとりのない忙しい生活を送っています。また、テレビやゲームなどの疑似体験や間接体験が多くなる一方で、生活体験・自然体験が著しく不足している現状にあります。

 そこで、当委員会では地域教育の一環として地域に密着した生きる力育成事業「100km徒歩の旅」を実施します。小学4年生から6年生の参加者とボランティアスタッフが共に、地域の名所旧跡を周遊するように100kmのコースを4泊5日の日程で徒歩します。

 まず、「歩く」というのは生きるうえでの最も基本的な動作の一つです。「歩く」すなわち「前進する」ことは自分との戦いであり、自分との葛藤でもあります。このような経験を今の子どもたちはしたことがなく、ひ弱さが目立つのではないでしょうか。「100km徒歩の旅」を通じて、現代社会の中で少なくなってきた「歩く」という基本動作を、しかも普段は体験できない100kmの長い道のりで、我慢しながら自分の力で完歩することにより、多くの子どもたちに「生きる力」が身に付きます。
 そして、人間のふれあいというものはそう簡単には生まれてきません。子どもとはいえ1日目〜2日目はまだまだ自分の本性をさらけ出しません。しかし、1日目〜2日目はどうにか歩いた子どもたちも、3日目〜4日目になると肉体的・精神的な疲労がピークに達し、ホームシックにかかり、思い悩みます。その中で初めて、忍耐や真の心のふれあいが生じます。長期間寝食を共にすることにより人と人との垣根が取り払われ、信頼・尊敬・助け合いの心・規律・世代間交流などが生まれ、集団生活が確立される等々の効果が表れます。この壁を自力で乗り越えさせることが自信となり、物事を成し遂げたときの何事にも代えがたい喜びにつながり「生きる力」を育ます。


事業計画

1.100km徒歩の旅



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